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2019年05月22日

ADHD(注意欠陥多動症)と小児はり

子供の「落ち着きのなさ」、「気の散りやすさ」は、見る側の大人の主観的な目線で変わります。

「落ち着きがない子」「注意散漫すぎる子」という決めつけは、親がみるより、小学校教師がみる方が比率が増えるという統計があります。

「大人にとって取り扱いやすい子かどうか」

多動「症」かどうかのボーダーラインには明確な定義はなく、気が散りやすく言うことを聞きにくい子、扱いにくく育てにくい子、という大人側の物差しで決められているケースも少なくないのです。

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・多動性(落ち着きがない・気が散りやすい)

・注意力散漫(集中力がなく、うっかりや間違いが多い)

・衝動的(後の事を考えず実行してしまう)

・興奮しやすく、かんしゃくを起こしやすい

・行動が攻撃的なことがある

・読み書き・計算・リズムを取るのが苦手

このような行動が頻繁に見られると、周囲は発達障がい、多動症の可能性を気にしだします。

2歳を過ぎる頃には周囲に気づかれやすく、幼児期〜小学校低学年までは目立った多動が続きます。

10歳を過ぎたあたりからは、徐々に落ち着きを取り戻す傾向が多くみられます。

10代に入るとさらに集中力も出てきて授業にもついていけるようになるケースも多いのです。

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子供は本来、陽気(熱)の塊です。これから100年生きるための燃料が満タンの状態です。じっとしていられない位が当たり前です。

陽気(熱)とは、
・留まることなく上へ上へと上がろうとする性質

・あちらからこちらへ動き回ろうとする浮遊性

・太陽の光のように放射線状にエネルギー放つ拡散性

・興奮し、衝突し、争う性質

・分け隔てなく他人を愛し温める性質、などを持ちます。

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東洋的な考え方に基づいて多動症をみますと、

元々好奇心旺盛なわんぱく坊主、おてんば姫が、陽気(熱)の偏りによってじっとしていられず多動症の症状が出ているようにも見えるのです。

「偏った陽気(熱)をバランスよく整えること。」

たい焼きに例れば、頭に偏ったアンコ(陽熱)を尻尾の方まで均等に伸ばしてあげるイメージです。

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陽気を動かすには、その子の中の陰性を補ってあげる必要があります。

陰の「下へ引っぱり戻す力」、「陽気が上へ上へと上がるのを引き留める力」を強めてあげるのです。

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なぜ多動症の子は、体内の陽気(熱)が上半身(頭)に偏った状態になっているのでしょうか?

先天的な素因や後天的な要因により、その子に本来備わった「陰性」の成長が滞っていたり、上手に働いていないことが原因として考えらます。

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小児はりは、全身(心)の調整により、その子の陰性を補い、偏ったアンコを均等にならします。

それにより自律神経系・精神を安定させ、脳や精神の働きにポジティブな影響を与えると考えられています。

その子に不足している「陰性の働き」を補うことで、本来の好奇心旺盛・はつらつとした子に近づけていくのが、当院で実践する東洋的な考え方に基づいた「小児はり」のアプローチです。

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多動症の子には「治ろう」「治さなくちゃ」という気持ちは1ミリもなく、将来の心配などは0.1ミリもしていません。

むしろ動き回ってた方が楽しいし、あれこれ気になったものに飛びついたり、好奇心旺盛で気持ちも伸び伸びしています。

そのような、一時もじっとしていなく、あれこれ注意や関心が移っていく子供を四六時中相手にするのには、大変なパワーと忍耐力が必要です。お母さんだってヘトヘトに疲れるのが当たり前です。

「子供といるとすごく疲れてしまう・・・」

そんな時程、ゆったりした気持ちで子供と接することが出来るかどうかが、お子さんの発育に大きく関わってくるように思います。

10歳を過ぎる頃には少しづつ落ち着きや集中力を取り戻していく子がほとんどです。

今はとても苦しいけれど、「それまでの辛抱」とほんの少しゆとりをもって接してあげてみてはどうでしょうか?

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ブログ文章 橋本昌周

はなのやま鍼灸院 http://hananoyama.com

江戸川区・京成小岩 / 千葉県 山武・東金市(出張専門)
鍼灸・積聚(しゃくじゅ)治療  小児はり  妊活・不妊の鍼灸

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posted by shosyu_h at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳幼児・小児の症状

2019年05月21日

不登校・引きこもりの改善〜思春期の起立性調節障害〜

鍼灸院では、お子さんの不登校・引きこもりのご相談をいただく事があります。

小学校高学年〜中学生の女の子のご相談が多い傾向にあります。

「鍼灸で、子供の気持ちを落ち着かせたり、意欲を出させることは可能でしょうか?」

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お子さんの原因不明の不登校・引きこもり。ご家族は気が気ではありません。

「思春期だけでそのうち治るものだろうか?」 

「この子の一生を台無しにしてしまうものだろうか?」

「甘えすぎ、だらしない、わがまま」とお子さんを厳しく責めてしまう方もおられます。

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カウンセリングでお話を伺うと、

「塾や習い事など学校以外でも頑張り屋でしたが、急に糸が切れたようにルーズに・・・」

「これといった大きな原因も思いつきません。」

「夜更かしして朝起きられずの毎日、午前中はまったく活力がありません。」

「だるさや体調の悪さ、吐き気や頭痛を繰り返し訴えます。」

など、原因不明の心身の不調に悩まれているケースが多くみられます。

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思春期の女子の不登校や引きこもりの場合、

学校や部活・周囲の人間関係や環境の変化などにこれといった原因がない場合(あったとしても)、

思春期特有の自律神経失調である「起立性調節障害」が原因になっている可能性があります。

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【概念】

・思春期前後の小学校高学年〜高校生(10歳〜18歳ぐらいまで)に発症しやすい自律神経失調症です。

・小中高を通じて女児に多い傾向があります。

【症状】

・強い立ち眩み(目の前が真っ暗になるような)、めまい、立っていると気持ち悪くなり倒れたり。

・息切れ、頭痛、腹痛、全身倦怠、食欲不振、不特定の部分に痛みを訴えます。

・入浴時に気持ち悪くなります。乗り物酔いしやすくなります。

・少し動いただけで動悸や息切れがします。

・夜の寝つきが悪くなり朝起きられません。、午前中は体調がすぐれません。

「学校に行きたくない」と訴える *引きこもりや不登校の主要因と考えられています。


【これらの病気の場合には当てはまりません】

・貧血、結核、甲状腺の疾患、慢性肝炎、慢性腎炎


【病態】

・中枢神経において、自律神経(交感神経と副交感神経)の異常亢進が同時に起こります。
*緊張しなければならない時に集中しきれず、休まなければならない時に気持ちも体も休養できません。
*自分の努力・頑張りではどうしようもできず、大変辛く苦しいものです。

【好発】

・過敏性の体質・異常体質の子に多いとされます。精神面の影響も大きいと考えられます。

・冬季には症状は穏やかになり、春季前後から増悪します。毎年春先に再発しやすい傾向があります。

【原因】

・急な身長の伸び、月経の始まりなど、身体の変化に上手に対応できない状態。

・過食や拒食、ダイエット、夜更かし癖など、精神的な成長による心身のアンバランス。

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【鍼灸によるアプローチ】

思春期の心身のアンバランスは誰にでも起こるものです。決して病気ではありません。

ですが、身体の変化や精神の成長に上手に対応できない背景には、その子の中に蓄積された疲労・冷え・ストレスによる慢性的な緊張状態・成長過程にある性ホルモンのバランス失調などの心身の滞りが考えらえます。

当院では、「心と体は一体である」という東洋的な考え方に基づいた全身(心)の調整により、自律神経系や性ホルモンの乱れ・滞りを整え、起立性調節障害にアプローチしていくことで、不登校・引きこもりの改善を目指していきます。

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その子の中の心身の問題をどのように解決するのか・・・それには自律神経のケアだけでは不十分で、多感な時期のお子さんのメンタル・サポートも必要になるでしょう。

思春期には、「こうであるべきだ」という生活の規範や親の価値観を押し付け過ぎず、少し距離を置きながらの見守りも必要であるように思います。

大人になれば、皆忘れてしまいます。「そんなことぐらいで・・・」と大人は思います。

でも思春期の子供には、思春期にしか存在しない価値観、何か「心身の為替レート」のようなものがあるように思えるのです。

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ブログ文章 橋本昌周

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posted by shosyu_h at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 思春期に多いトラブル

2019年05月04日

脳梗塞後のジワーっとした関節痛〜原因不明の肩・腕・股関節・脚の痛み〜

数か月前に脳梗塞を患われた男性(67歳)が来院されました。

「肩・腕と股関節がジワーっと痛くて重だるい。退院してからもずっと治らないんだよ。」

【主訴と由来】

数か月前に、突然両腕に違和感を感じられました。念のため翌日整形外科にてMRI検査。

左頭上部に梗塞があると診断されました。 幸いにも大きな後遺症は残りませんでした。

ですが、MRI撮影翌日の入院初日より

・右股関節〜膝〜内くるぶしまでの痛み・かゆみ・こわばり
・右肩関節〜腕にかけての放散するような痛み・重だるさ
・立ちくらみ・めまい

を感じだし、2週間の入院を経て退院された現在(発症より数か月経過)も、
右の肩腕・右脚の痛み・めまいは続いているとのことです。

痛み止めを処方され、一時的な軽減はあるものの、
日課であった散歩も、1qも歩かないうちに右脚がこわばりだして断念する毎日。

睡眠時も、寝返りで肩腕・脚がうずき目が覚めてしまうとのこと。

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【検査と経過】

退院後すぐに整形外科にて右肩・右脚のMRI検査をされました。
どちらの関節・軟部組織にも「器質的な異常はない」との診断。

立ちくらみ・めまいは少しずつ発症頻度が減少していますが、右の肩腕・右脚の痛みは変わらず、鍼灸院に来院されました。

カウンセリング時、座位でも右股関節〜臀部の”ジワーっとした痛み”を訴えられていました。


【既往】

13年前より糖尿病を発症し、現在は1日4回のインスリン静注をされています。

今回の四肢の症状が出た時、真っ先に糖尿病からの神経症状を疑い検査を行われましたが、検査結果は「異常なし」でありました。


【嗜好】

甘いもの好き。現在は時々食す程度。毎日の糖尿病食は続けていらっしゃいます。

お酒は、13年前の糖尿病診断時より、きっぱりやめられています。

タバコは、元来ヘビースモーカーでしたが、脳梗塞入院時より絶煙されています。


【考察】

この方のように、脳梗塞や脳血管障害の後に、ジワーっとした関節痛・四肢のこわばりを訴える方は少なくありません。

特徴は、「ココだ」と点で指定できる圧痛ではなく「面の痛み・広がる痛み・移動する痛み」であることが多いように思います。

そして、ズキズキと刺すような激しい痛みではなく、ずんずんと鈍く重いタイプの陰性の痛み。

「関節や組織に器質的な原因は確認できない」と医療機関にて診断を受けておられますので、MRIや画像診断に写らない「何か」。

原因の一つには、血液循環の不足による「虚血性の痛み」も考えられます。
それにより右の肩腕・右脚が慢性的に酸欠状態になっているイメージです。

空気の悪い所。酸素が薄い所。急にそのような場所に行くと頭痛が出ることがあります。
血液・酸素が十分でないと、組織は「気づいて」のSOS信号を痛みとして教えてくれるのです。

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でもなぜ、この方は、四肢(手足)にばかり痛み(虚血)が発生しているのでしょうか?

血管の硬化・弾力不足により、遠くまで血液を循環させられなくなったご高齢者の血管は、まるで「財務省の予算配分」のように、やむを得ず血液循環に「優先順位」を設けます。

今日を生きるために絶対必要なのは、まずは脳、そして心臓や内臓器官です。

四肢はあれば便利ですが、仮に血液が足らず動かなくなっても、生きてはいけます。
生殖器も、未来の為の器官であって、今日を生き延びる為には血液は不要です。

さらに、発症後の再発予防として血圧降下剤を服用されていれば、さらに血液循環に滞りが生じる可能性が高まります。

そして、命に関わるような大病と戦った疲労・冷え・精神的ストレスも、慢性的な緊張様態・全身(心)レベルの血行不良を生じさせる要因となると考えられます。

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カウンセリングでは必ず「お風呂に入るとラクになりますか?」と伺います。

「そういえば風呂出た後はけっこうラクになるよ」とお答えをいただけるようならば・・・

体を温めて”ラク”に変化した部分に関しては「冷え」が原因だと考えられます。

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このような虚血性の四肢の痛みも、血液を循環させるパワーの滞りが原因であると捉えます。

この循環パワーの事を、東洋医学では「気」と呼びます。
「気」の滞りは、その方に蓄積された疲労・冷え・ストレスが飽和量を超え、生命力が低下しているサインと捉えます。

当院では、東洋的な考え方に基づいた鍼灸・積聚(しゃくじゅ)治療により、低下している生命力(精気の虚)を補う事により、症状部位の改善を行います。

施術により、滞っていた「気」が動き出せば、心身が温まり緩みますので血液循環も改善されます。

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この男性の施術に関しては、蓄積された疲労・冷え・ストレスがかなり大きいように思われました。

このような場合、鍼施術だけでなく補助的に「灸法」も用います。

今回は、踵(かかと)にすえるお灸の最中、右半身に「何かが通う」感覚を感じていただけました。

座位での施術中には、右股関節〜臀部にあった「ジワーっとした痛みが消失している」とのこと。

施術を終えられて着替え中には、靴下を履かれる時の「右の肩腕の動作痛がラクになっている」とのこと。

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脳梗塞を発症する(発症してもおかしくない)状態は、強い気の偏り・滞りが長く続いていたと推測されます。

お風呂でいえば、「上(半身・頭部)が熱湯(イライラ)、下(半身)が冷水(だるくて疲れやすい)」のような状態がずっと続いていたのではないでしょうか?

人間は、心身の疲れが蓄積されれば、誰でもこのようなお風呂の状態になります。
上実下虚といって、あらゆる病気・機能失調の予備軍と言える状態です。

東洋的な考え方に基づいた鍼灸・積聚治療は、ちょうど良い按配にお風呂をかき混ぜます。

症状の改善だけでなく、疾病の予防・メンテナンスにも大変良いと考える次第です。

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